NHKドラマ「こもりびと」

1時間ちょっとのドラマ。「ひきこもり」が身近じゃない人がそれを知るためには設定が分かりやすくていいと思う。

父親(武田鉄矢)を見て、自分を見てるように感じるひきこもりの親は多いだろうと思った。

母親は他界してるけど、あの感じからすると昔から夫に強く言うこともなかっただろう。言いたい気持ちはあっても黙ってる方が自分は安全で楽だもの。

「自業自得」「生きてる価値なし」「恥さらし」とか言ってた。

息子(松山ケンイチ)を否定する言葉ばかり言ってきたくせに、本当は大事に思ってたとか頑張ってほしかったんだとか言うんだね。頼むから生きててくれ、もうそれだけでいいからって。
最期が来ないと変わらないのか。

父親も厳しくしつけられたって言ってた。
子育てするときは大抵親の模倣をするんだろうけど、同じことを父親に言われたんだろうか。
あれで頑張るの?初めて言われたとき、嫌だと思わなかったのかな。
父親は頑張れる人間で、頑張れば報われる時代に生まれた人間なんだろう。

出張中の兄の代わりに喪主をやるってすごいけど、実際にそういう人がいたんだろうか。
あのあとはきっと、社会に戻るんだろうという感じ。

ひきこもりのドラマを作るのはすごい。
でも、「ドラマ」だからか、私にはあまり響かなかった。
取材して作ってるだろうけど、私自身が離れたところから見てしまって、すべてが虚構に見えてしまう。入り込めない。入り込まないようにしてるのか。
あらゆることが自分と違うっていうのもあるかもしれない。


ブルーハーツの曲、いいね。
松山ケンイチさんもよかった。
武田鉄矢さんは武田鉄矢さんだね。


姪?のみさき(就活生)が先輩にホテルに連れ込まれようと……引きずり込まれようとしてた。怖い。
「なんでもやります」の中にどうしてお前とやることが入ると思っているのか。
お前とやったところでお前にそんな力ないだろ。
あったとしたら、どんな会社だよ。
就活生をホテルに引きずり込もうとしてる姿が無様。他人の目があって本当によかった。
大学に報告したら何かしてくれるのかしら。

みさきが内定決まったことをひきこもり相手にドア越しに報告してた。
みさきに「おめでとう」って返すんだよ。優しいなぁ。



ETV特集「親のとなりが自分の居場所~小堀先生と親子の日々~」

親を看取るまでの記録。

自分もああなるのかと見てたけど、できるかなぁと思った。

老いって早いよね。速い?
見たくない現実。


末期ガンで「痛い」って唸る父親の手をさする息子。その手に自分の手をのせる父親。胸がつまる。

家で看取ることができるって幸せなことなんだよね、きっと。


仕事を辞めて母親の介護をしてきた男性。母親が入院中に……
あの人は真面目すぎたんかな。介護を自分一人でやるには大変すぎるけど、他人の手を借りるのも耐えられなかったのかな。分からない。
母親の主治医に自分も入院させてほしいって言ったのは心がつらかったんだね。先生は身体に悪いところがあるわけじゃないから断ったんだよ。


小堀鷗一郎医師は森鷗外の孫だって。
森鷗外と聞いて、アニメ「文豪ストレイドッグス」が浮かびました。



NHKスペシャル「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」

いくつかのひきこもり死と頑張っている人。

30年ひきこもった息子。
支援を拒否したまま自宅で49歳で病死。
相談を諦めたのは息子の暴力。
息子が最後に語った言葉を今も大切に書き残している母親。

こんなぼくでごめん
もうたたかないから
手をにぎってお母さん

怖くて泣いてる子どもがいる。



頑張ってる自分は想像できない。あの数字の中に入る自分は容易に想像できるんだけどな。

ドキュメンタリーは泣いてしまう。






「ドラマ こもりびと」「ある、ひきこもりの死 扉の向こうの家族」