アニメ「3月のライオン」を見終わった。
何か一つのことに熱中できて夢中になって、没頭できる人がうらやましい。
悩み苦しんでもそこから離れられないくらい好きで、立ち向かっていく強さに憧れる。私にはない。
「3月のライオン」を見て、将棋っておもしろそうって思った。
ルールが分からないけどもう少しで分かりそう……なところまで心が動いた。
将棋の歌のおかげだな。将棋の歌、かわいかった。タイトルは覚えてない。でも、実際にしたいと思うところまでは心が動かなかったからルールは覚えてない。
将棋や桐山零(主人公)を取り巻く人間関係のなんやかんやよりも宗谷冬司名人だよ!
もちろん、零とひなたもいいよ。ひなたの修学旅行先での二人は特にいい。でも、すべては宗谷名人に持っていかれたよ。
桐山零との対局後の感想戦とその後、新幹線が台風で動かなくなってからの二人がホテルに泊まるまでのやりとりすべて……交わす言葉はものすごく少ないのに、零とコミュニケーションを取るのがすごくいい。
感想戦で答え合わせをするように零が指した一手に小さく頷くところ、感想戦後に自分の指を見てる零に「そういうもんだよ」って言うところがかっこいい。「そういうもん」を感じ取る棋士がどれだけいるのか。
そして、石田彰さんの声が素敵。
そんなふうに将棋のことではかっこいいのに、新幹線降りてからホテルに着くまでがめちゃくちゃかわいい。
零だから無言でもコミュニケーション取れてるんだろうと思うと二人がかわいい。
かわいい言ったらダメかな?
新幹線での寝顔がかわいい。
零に起こされたときの反応がかわいい。びっくりしてる人に言ったらダメだろうけど。
新幹線のチケットの払い戻しの窓口や案内板を目線で教えたり、無言でホテル位置を手で指し示したりしてかわいい。
人差し指一本じゃない丁寧さ。
先に傘を差して歩き出し、振り返って雨の中で零を待つ宗谷名人はかっこいい。
何もしゃべらないからかわいいんだけど、力強いというか心強い。
コンビニ見つけて顔を見合わせる二人もいいし、買った食料の違いもおもしろい。
ホテルに行く道で、零の後ろを歩く宗谷名人。
「歩き出すと 歩き出す」
「立ち止まると 立ち止まる」
「僕のあとを静かに 神様がついて来る」
ついて来るのがかわいすぎる。零だからついて行ったんだろうなぁ。
あれは神じゃないよ。
犬や猫みたいな動物の類いだよ。人間以外ってことはやっぱり神か?
いや、神様があんなにかわいいわけがない。
島田さんは鳥に似てるって言ってたし、零は大きな翼の白い鳥だって言ってたけど、私の中では鳥類じゃないんだよな。
四足歩行のほ乳類。肉球がある足で静かに歩く生き物。
白い猫かな?あるいは犬?もちろん、美人さんだよ。
ホテルに着いて部屋は隣。ドアの前で無言で零を見つめたかと思うと、部屋に入る前に
「ありがとう 助かった」
しゃべった!
めったに話さないのは耳が聞こえないときがあるからなのか。ちゃんと聞こえてたときも必要最低限なことしか言わなそう。パーティーでも本当は挨拶すらしたくないんじゃないだろうか。
翌朝、先にホテルを出てた宗谷名人が零の宿泊代まで払ってた。男前やな。
二人はなんだか似てる感じがする。島田さんも言ってたかな?あそこまで孤独というか孤高な感じに成長はしないだろうけど。どう言えばいいのか分からない。似て非なるもの。
動物、ぴったりなのを思いついた。
白い狼!そして、零は黒い柴犬!
駅からホテルまでの二人を、白い狼と黒い柴犬に変換して想像するとめっちゃかわいい!
柴犬の後ろを狼がついて行く……お互いに守ってるようで守られてるような付かず離れずの距離。
後ろを歩いてるからって狼は柴犬を狙ってないよ。襲わないよ。
将棋以外では年上なのに年下に見えるかわいさ。なのに30代後半だと!?マジか……。やはり、神かな?
こういう人たちってどんなテレビ見るのかな?将棋の番組とニュースだけかしら?スポーツやってる人なら何食べてるんだろうって、どのくらい体動かしてるんだろうって思う。アニメでも現実世界でも。
何かに没頭したい。でも、アニメ見たい。自分に何もないから見たいのか。
ではまた、次の記事で。
どこか「GANGSTA.」の2期を作ってくれないだろうか。